フジ子さん愛読書の中の一冊。アクセル・ムンテ著「サン・ミケーレ物語」。絶版にて買い求めることはできませんが、縁あって私の手元にやってきました。精神科医アクセル・ムンテの体験を綴った記録。深い洞察力と慈悲。読み進むうちにある風景を思い浮かべました。「アッシジの聖フランチェスコ」です。
アクセル・ムンテについて
1857年スウェーデンに生まれる。パリに留学、当時精神科医として盛名を馳せていたシャルコー教授の下で学び、若くしてパリ上流社会の流行医となった。当時からカプリ島に魅せられ、サン・ミケーレの遺跡にたてた自分の家で後年、医者としての体験をまとめたこの記録は、カプリ島を世界の名所にしたといわれる。第２次大戦開始と同時にグスタフ５世の客員として、スウェーデンに帰国。1949年死。
お読みになりたい方は、紀伊国屋書店にて絶版とのことですので、古本屋で探されるか、図書館にて借りられるようです。