ニューヨーク公演を大成功におさめ、無事帰国の途についたフジ子さんの第一声は「長崎の３０匹の犬と猫たち」のその後の心配でした。フジ子さんからのお話しです。ＦＡＸにて。
フジ子・へミングホームページを御覧のみなさまへ
日本全国へ演奏旅行で訪れるたびに、動物たちの悲惨な現状を見聞きしてきました。
長崎で約３０匹の犬と猫たちが狭いケージュに閉じ込められている、、、助けてほしいと楽屋へ来られた動物愛護の人たちのお話しから衝撃的な事実を知った時、どうしてもじっとしていられず何かできないか夢中で考えました。身動きできないケージュに閉じ込められ、エサもろくにやらない。私は見かねて関西のアニマルレフュージ関西や動物の会（東京）にありったけの寄付をし、緊急に３０匹の動物たちを救出させることが出来ました。しかし安心していたのもつかの間、なんと、元のその犬と猫の飼い主が元の狭いケージュに戻そうとする動きがあることを知りました。なんと言うことでしょう。３０匹もの犬や３０匹もの猫たちが身動き出来ない状態でせまいケージュに閉じ込められている姿、、、こんな残酷な行為はありません。あってはいけないのです。最近、日本中で起きるいかがわしい犯罪もこのような動物虐待が平気で行われているのを見ても不思議ではありません。日本でいや世界のどの国でも動物を愛する気持ちは皆同じはずです。どうか心あるみなさま、せめて今住んでいる日本の地で動物を愛する心を育ててください。そして、私は長崎の犬や猫たちが心配でしかたありません。ホームページでインターネットを通じて訴えることを決意いたしました。
どうかかわいそうな動物たちが元の狭いゲージュに戻らないように長崎県、長崎市にお願いしてください。県と市の一日も早い協力で救われることを祈ります。
お一人お一人の気持ちが動物への愛に変わることを願って。
「私がここまで生きてこられて今こうしてみなさまの前でピアノを弾けるのは辛い苦しい時に助けてくれた動物たちのおかげです。動物たちを助けたい。もうそれしかないから、、、」
Tokyo 29 june 2001 Fujiko Hemming