尾元 洋子
6月7日の札幌ｋｉｔａｒａホールのコンサートは待ちに待ったものでした。チッケトをとるために仕事中何度電話をしたことでしょう。やっとの思いで手にすることができ、指折り数えておりました。北海道の６月は、緑眩しく、やっと冬から開放され私達も心躍る、一年を通して大地の命を感じる季節です。この季節にフジ子さんに来ていただき札幌を少しでも感じていただけたら、と思っていました。北海道は暗い話題が多く、心痛める日々です。私自身
この春から新しい仕事につき、女性として３０歳を過ぎいろいろと考えることもあり、身も心も疲れておりましたが、フジ子さんのピアノで心が洗われました。フジ子さん・・・本当にピアノをずっと弾いてこられたんですね・・・。ピアノを弾くことが生きることだったのですね。
素晴らしい演奏家は世界にたくさんいても、こんなにも心にしみる演奏を聞いたのは初めてです。フジ子さんの人生を感じました。フジ子さんしか、こんな音色はだせませんよね・・
アンコールにはなんと、６曲も演奏していただき会場の皆さんは感激の一言です。
有珠山の噴火によって放置されている動物たちのためにも、寄付をいただきました。
演奏会終了後、夢見ごごちで友人と歩いているとなんと、フジ子さんが会場からでてこられるじゃありませんか！神様に感謝！！皆さんひとりひとりにサインをしてくださり、なんとキスマークまでつけてくださいました。一回一回口紅をつけ直して・・「１００円の口紅なの・・まだ無名の時に買ったのよ・・」と。幸せな夜でした。
フジ子さん、北海道に来てくださり本当にありがとうございました。私は私なりに歩いていくことにします。また、お会いできる日を心から楽しみにしております・・・。
尾元さん、お便りありがとうございます。
あの素晴らしいホールkitaraでのリサイタルの感動が伝わってきます。札幌の爽やかな風をあびて、フジ子さんの心もきっと風にゆれる新緑のように晴れやかであったことと思います。キスマークなんて！チャーミングでおちゃめですね。
そのあどけない心が私たちに素直な感動を運んでくれるのですね。
とてもとてもデリケートな耳。特別な耳を持ったフジ子。聴衆の感激が伝わって6曲ものアンコールになったのでしょうね。
大木に向かう彫刻家のように、命を削るように弾く姿に喝采の嵐が聞こえてきます。